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「おもてなし」の家④

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2024.05.16

おうちのはなし

おもてなしの家庭

 一方では、住む人よりも来客ばかりを大切にする見栄主義の家であると、批判する歴史家もいますが、たしかに日本ほど、自分の住む家に来客を想定している国はないでしょう。だからこそ、日本の家はどこかに来客のことを考えておくことがあっても不思議ではありません。

 そして、少なくとも、こうした「おもてなし」の気持ちが、家の使い方やつくり方に、影響を与えていることも充分に考えれれます。そのためには現実に「友人が来て食事やお酒を楽しむ」ことがある家庭とすべての家庭との差から、顕著に現れているポイントを見比べて傾向を探していました。

 たとえば、決して客を迎える時だけが、ハレの瞬間ではありません。日常的な生活の中で、そしていつも顔を合わせている夫婦の間でも、楽しみの時間を持とうとしています。

 逆に、こうした日常活動ができる家族だからこそ、人が寄りつく家になっていると考えれらます。

 また、さらに家族に関する要件にも傾向が表れます。

 人が寄りつく家庭では、子どもとの関係も深く、そして親と同じように、子どもの友だちも集まってくる傾向が読みとれます。

 また、子ども部屋よりも夫婦が過ごす部屋を、大切にしてしっかりとつくっている家庭です。この家の主人が夫婦であることを理解していることがうかがえます。

 先に書いた『古事記』の巣まいも、単に子ども用の家をつくることではありません。家族の核となる夫婦が睦まじいからこそ、子どもも友だちを呼び、そして人が寄る家庭になっているのです。

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