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自由設計VS企画住宅⑤

2024.04.21

おうちのはなし

・成功と失敗

 自由設計と企画住宅を、実際に選んだ方々にそれぞれ、成功のポイントと失敗のポイントを聞いてみました。

 自由設計で成功した人も失敗した人も、いずれもいちばんの項目は間取りでした。その間取りは、企画住宅を選んだ人の方が、成功が多く失敗が少ないという結果になっています。そして、インテリアで成功した人は企画住宅に多く、失敗した人は自由設計に多いという傾向が見えます。

 企画住宅を選んだ人の中で、圧倒的に大きな失敗は収納となっています。収納については、自由設計で建てた方は成功も多いのですが、失敗と考える人も多くいます。

 そもそも、自由設計でも企画住宅でも、調査の中では要望として大きいのは収納です。しかし設計上でどんなに考えても、実際に住んで収納してみなければ、わからない要素もたくさんあります。収納物の数も種類も、家庭によって大きく違うので、難しい問題です。

 また、こうしてあげられたポイントを総合計してみると、全体の評価も分かります。自由設計で失敗したと感じるポイントは大きく、逆に企画住宅で成功したポイントは意外と高くなっています。

 完成した時への期待感も大きく影響していると考えられます。成功と失敗のポイント差を計算してみると、企画住宅ではプラスになっているのに対して自由設計ではマイナスになるという結果となりました。自由に思い通りに設計しても、描ききれない難しさがあるのでしょう。

 さらに、最終的な満足度を確認してみましょう。さすがに大満足が得られるのは、自由設計で建てた場合です。自分が好きなように建てた家ですから、気に入れば満足度も高いはずです。

 しかし、その反面、大不満を感じている人も多くいます。むしろ、大満足よりも多いほどで、全体としての満足感は半数には及びませんでした。

 一方、企画住宅では、大満足はありませんが、満足感は半数を超えます。平均点では満足を得られるのが、企画住宅ということです。これらのことから、収納方法をしっかり検討しておけば、企画住宅を選ぶことは、より成功する家づくりの方法であると考えられます。

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