笹倉ブログ 2024.05.20
おうちのはなし 2024.10.05
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2024.10.05
おうちのはなし
空間の広さだけではなく、家としての強度を考えてみても、じつは2階リビングには利点があります。
地震で倒壊している一般住宅の事例を見れば、下階が潰れている事例がほとんどです。
たとえば単純に柱の配置を考えても、1階を個室にした方が、より多くの柱が立つことになるので、強度が高まることが想像できます。
柱だけではなく、間仕切り壁にも地震への体力を負担させればなおさらです。
ところで、今家の中にあるさまざまな調度品の中で、1番重たいものは何でしょうか。
昔のテレビは相応の重量がありましたが、薄型のテレビになってから、テレビの重量も軽くなりました。
大きな電化製品といてば冷蔵庫で、500リットルなら100kgほどの重量になります。
ところが、じつはもっと重たいのは洋服を詰め込んだタンスで、一竿が200kgほとあります。
この重さはピアノの重さとほとんど同じで、ピアノの場合は床補強をするほどです。
しかも、タンスは並べて置く事があります。
所有している人は多くありませんが、もっとも重たいのはウォーターベッドで、700kg~900kgもあります。
つまり、タンスやベッドなどリビングよりも寝室の方が積載している荷重が大きいのです。
2階リビングにすれば、個室がある1階が重たくなるので、強度的にも有利になり、リビングも個室も安心できる場所になります。
確かに就寝中に発生した地震で、家が倒壊することを考えると心配は残りますが、地震はいつ起きるか分かりません。
なによりも、しっかりと強度を計算して建てれば、心配はいりませんが、2階リビングにはこうした住宅の強度上の安心感もあるのです。