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2階リビング・「休日の家」③

2024.10.05

おうちのはなし

快適なところ

 ごく普通の家のマドリを考えると、敷地の中の最も環境が良い場所に、リビングを作ることが多いと思います。
日当たりが良い南に面した大きな空間を、リビングとしてプランニングするのです。
そして、リビングには、家族が集まり団欒のひと時となります。
それだけリビングが家族の空間として大切にされているということでもあります。

 しかし、よほど条件の良い敷地でなければ、実際の生活が始まってみると意外と快適さが満たされない事も多いようです。

 リビングが南に面して明るくても、通行人が気に苗rば日常的にはレースのカーテンを閉めて暮らしている人がほとんどです。
通行人を気にしなてもよい、北側や東西道路の敷地であっても、隣地の塀や壁を眺めることになりかねません。

 リビングの中に居ても、窓際まで席を移さないと、もしかしたら、空を眺める事もできません。
圧倒的に、このような敷地条件の方が多いはずです。

 しかし、冷静に家全体を見渡してみると、家の中にもっと快適な場所があることに気づきます。
それは2階です。
現実に戸建住宅に住まわれている方ならば、2階の部屋が明るいことを実感しているでしょう。

 たとえば冬であれば、底冷えのする1階よりも、2階は日当たりが良いので暖かい空間になります。
夏であれば、2階は風通しもよく、人の目を気にすることもなく、窓を開ければ亜k是が吹き抜けます。

 もともと、暖かさは上に集まり、冷たさは下に沈みます。
真冬を通じて、1階よりも2階の方が温度が高くなる傾向にあります。

 じつはリビングなどのパブリックの空間よりも、就寝する空間は少し温度が低い方が適しています。

 人が眠る時には、体温が下がることで睡眠へと導かれます。
眠くなった子どもの手のひらが熱いのは、放熱することで眠りにつこうとしているからです。

 これを考えれば寝室の温度は低くなる1階にして、覚醒して活動している空間であるリビングを2階にするのは、とても理にかなったことです。

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