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呼吸する家①

2024.08.24

おうちのはなし

夏涼しくて冬暖かい家は、だれでもが望む住まいの理想です。
人が涼しさや暖かさを求めるのにまずは温度を考えますが、じつは湿度を味方にすることも欠かせません。
温度よりもわかりにくい湿度が、どのように住まいの快適さに関わっているのかを知っていただければと思います。

湿度という曲者

 私たちは暑さや寒さを日頃から温度計を見て確認しています。冷暖房でも、夏は28°C、冬は20°Cなどの温度設定の目安があります。
その身近な温度計を見ると、湿度が表示されているものもあります。
温度とは違い体感として湿度を意識することは少ないのですが、湿度はとても大事な指標です。
そして湿度というのは、気温以上に人や住まいに影響を及ぼしています。

 湿度は人が感じる暑さや寒さに大きく影響し、感想や湿気によって健康を害する原因が生まれることもあります。
さらに人だけではなく、住宅の性能や耐久性にも、湿度は関わっています。

 たとえば、シロアリや腐朽菌などの繁殖は、湿気のある場所に限られています。
住宅の主な材料である木材や建材では、乾燥されていることが腐らせないことの基本です。
いかに湿気を排除するかが対策となります。

 ところが、人が暮らす住まいの空気環境では、乾燥しすぎることは決して良いことではありません。
気温とは違い湿度というのは曲者と考えなくてはならないのです。
住宅を長持ちさせ快適な環境を得るために、ちょっと難しいかもしれない湿度の話しにおつき合いください。

 

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