
笹倉ブログ 2024.05.20
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2025.03.16
おうちのはなし
木の国である日本では、神話の中でも木材についての記述が多く残されています。
『古事記』や『日本書紀』には、合わせると53種もの樹種が記されています。
『古事記』のヤマタノオロチの背にはマツとカシワが生え、『日本書紀』の大蛇の体にはヒノキとスギが生えていました。
さらに『日本書紀』神代の巻、スサノオノミコトの説話では、ひげを抜いて投げればスギとなり、胸毛はヒノキ、尻の毛はマキ、眉毛はクスノキになったと書かれています。
神話の時代から、日本人は森が育つこの恵まれた国土に、いわば植林をして気を使いこなしてきたのです。
さらにスギとクスノキは船に、ヒノキは宮に、そしてマキは棺に使うよう記されています。
豊富な樹種を適所に分けて使っていたのです。
そして実際に出土する船や棺には、これらの材が使われています。
中でも、棺に使われたコウヤマキは、1属1種の日本の固有種で、奇跡的に日本に残された樹木のひとつです。
水に強く耐久性の高い材として、古代から棺に使われ、じつは百済の遺跡でも同罪の棺が出土しています。
貴人を葬るためには、遠く日本から取り寄せて作られたものと考えられています。