
笹倉ブログ 2024.05.20
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2025.02.22
おうちのはなし
固定概念で考えると当たり前だと思っていることが、じつはしっかり考えておかなければならないことまります。
国土交通省が5年ごとに行う「住生活総合調査」を見ると、大きく住環境が改善されていることがわかります。30年前には不満を感じる人の方が多かったのに、直近の令和5年調査では不満は20%程度となり、満足している人は80%近くになりました、持家のデータですが、借家はやはり満足度は下がり、不満が増えます。もちろん新築だけの調査ではありませんが、住宅の性能も向上し、品質も上がっていることがうかがわれます。
この間に、住宅のさまざまな設備も進化を遂げました。快適さは、確実に向上しています。それに伴い、さらに社会の変化も合わせて、実は家の使い方が大きく変わっている部位もあります。その事例にトイレがあります。
男性の小用に関しては、自宅では座って行う人が増え始め、世代によっては7割を超えています。その多くは、尿ハネによる汚れを嫌ってですが、一緒に使う配偶者から指摘されて従っている男性も少なくありません。
それはトイレを使うときに見ている風景に、男女の差がなくなっているということでもあります。男性の目で見えた、トイレの窓の明かりはすでに見えなくなりつつあります。
そのトイレの窓は、これまであって当然のものでした。トイレは不浄な場所である以上、換気をするためにも窓は必要です。古く亜kらの戸建て住宅であれば、窓があることは常識的で、圧倒的な多数と言えます。また新しく設計しても要望をしなくても窓があるのが当たり前でもあります。
しかし、じつは家の性能を考えると、もしトイレに窓があっても開けることはお勧めできない時代になりました。高断熱や高気密住宅では、換気経路として空気の流れを管理して、熱の無駄なロスを防ぐよう設計されています。
もちろんトイレの空気が、質以内側に流れてくることは誰も求めないことで、トイレはこうした換気経路の最後の部屋になっていることが通例です。つまり、部屋の空気の一部はトイレを通って排気されているということです。
このトイレの窓を開けると、計画された換気経路が崩れることになります。これにより、高気密住宅の快適性が損なわれることになりかねません。隙間風のある昔の建物なら換気も良いのですが、現代の高気密住宅では窓の使い方も違います。
さらに今では、脱臭換気機能のついた便座も開発されています。換気そのものにもセンサーが付き、トイレの換気は任せる時代です。トイレの窓が必要なら、FIX窓で良いのです。