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家造りのお話し ベタ基礎打設における注意点

2025.02.01

笹倉ブログ

ベタ基礎打設の施工風景と注意点

住宅建築において、基礎工事は建物の強度や耐久性を左右する重要な工程です。
特にベタ基礎は、建物全体の荷重を均等に分散させることで不同沈下を防ぎ、
耐震性を高める役割を果たします。

※本ブログでは、令和7年2月1日土曜日のIE LAB建築現場の施工風景をもとに作成。

ベタ基礎打設時の注意点やコンクリートの水分量管理を
弊社施工の基礎屋さんからお聞きしているご意見をもとに
二級施工管理技術者の資格試験の際に基礎工事に関してレポートを書いて合格した笹倉さんが
季節ごとの乾燥期間について解説し、今後の立ち上がり型枠施工についても触れていきます。

1. ベタ基礎打設の施工風景と注意点

ベタ基礎の打設は、コンクリートを適切に流し込み、均一な仕上がりにする必要があります。そのため、コンクリートの配合や打設時の手順を適切に管理することが重要です。

① コンクリート打設の流れ

1. ポンプ車によるコンクリート圧送

• 生コン車からポンプ車へコンクリートを移し、ホースを通じて型枠内へ流し込む。

• 打設の際には、一箇所に集中して流し込みすぎないよう均等に分散させる。

2. バイブレーターを使用した締固め作業

• 打設したコンクリート内に空隙が生じないよう、バイブレーターを使用して適切に締め固める。

• ただし、バイブレーターを長時間同じ場所で使用すると、コンクリートの分離現象(ジャンカ)が発生するため注意が必要です。

 ちなみに、笹倉さんが学生時代に工事現場でアルバイトをしていた際にコンクリート造の
ビルや基礎工事dバイブレーターの取り扱いは現場監督さんに徹底的に教えて頂きました(^ ^)

3. トンボやレーキで均し作業

• コンクリートを均一にするため、トンボやレーキを使いながら平滑に均す。

• 高さの調整はレベルを確認しながら慎重に行う。

4. 金鏝仕上げ(かなごてしあげ)

• 基礎底盤の仕上がり精度を向上させるため、必要に応じて金鏝で表面を均す。

2. コンクリートの水分量と品質管理

コンクリートの水分量は、施工品質や耐久性に大きく影響します。
水分が多すぎると強度が低下し、少なすぎると作業性が悪くなります。

① コンクリートの適切な水分管理

• スランプ値の確認

• 一般的に、住宅基礎工事ではスランプ値18cm前後が適切。

• スランプ値が高すぎるとコンクリートの分離が発生し、低すぎると流動性が悪くなるため適正管理が必要。

• 現場での加水は禁止

• 打設現場で「作業しやすいように」と水を加えるケースがあるが、
強度低下の原因となるため絶対にNGとされています。

• 必ず工場出荷時の配合通りのコンクリートを使用。

3. 夏場と冬場の乾燥期間の違い

ちなみにコンクリートの硬化(乾燥は)は気温や湿度に大きく影響されるため、
季節ごとの適切な管理が求められます。

① 夏場のコンクリート養生

• 高温による急激な乾燥に注意

• 外気温が高いとコンクリート内部の水分が急激に蒸発し、クラック(ひび割れ)の原因となる。

• 打設後は散水養生を行い、湿潤状態を保つことが重要。

• 養生期間の目安

• 最低2〜3日間は型枠を外さずに養生。

• その後も適度な湿度を維持するため、養生シートなどを活用。

② 冬場のコンクリート養生

• 低温による硬化遅延と凍害対策

• 気温5℃以下ではコンクリートの硬化が遅れるため、十分な養生期間を確保する必要がある。

• 凍結すると強度が低下するため、防寒シートや保温シートで養生。

• 養生期間の目安

• 通常より長めの5〜7日間以上を確保し、完全に硬化するまで慎重に管理。

4. 今後の立ち上がり型枠施工について

ベタ基礎打設後は、立ち上がり部分の施工に移行します。
今回の立ち上がりは月曜日型枠施工
火曜日にコンクリート打設予定です。

立ち上がり柱や壁の荷重を支える重要な役割を持つため、
精度の高い施工が求められます。

① 型枠の組み立て

• 型枠材は剛性のあるものを使用し、しっかり固定する

• 型枠が動くとコンクリート打設後にズレが発生し、精度の低い基礎になるため、
 十分な補強を行う。

• アンカーボルトのセット

• 型枠設置後、アンカーボルトを所定の位置に正確に配置することが重要。

• ズレが生じると、後の建築工程で柱や土台の固定が困難になる。

② 立ち上がり部分のコンクリート打設

• 打設時の高さ管理を徹底する

• 高さが均一でないと、後の施工に影響が出るため、水糸やレベルを使って正確に管理。

• バイブレーターによる締固めを適切に行う

• 空隙や※ジャンカが発生しないように慎重に施工。

※ジャンカとはコンクリート打設時に骨材が表面に現れた欠陥部分で打設不良のことです。

③ 型枠の脱型と仕上げ

• 養生期間を確保した上で型枠を外す

• 立ち上がり基礎は特に精度が求められるため、十分に養生し、強度が確保されてから型枠を外す。

• 表面の不陸調整と仕上げ

• 必要に応じて、レベラー(レベリングモルタル)を使用して水平精度を確保。

まとめ

ベタ基礎の打設は、住宅の耐久性や耐震性を大きく左右する重要な工程です。

コンクリートの品質管理や季節ごとの適切な養生、
そして今後の立ち上がり型枠施工を慎重に行うことで、高精度な基礎を実現できます。

基礎工事の精度が、後の建物全体の強度に直結するため、
一つ一つの工程を丁寧に施工することが重要です。

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