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呼吸する家②

2024.08.24

おうちのはなし

空気の中に含まれる水分量

 湿度というのは、空気中に含まれる水分量のことです。もっとも身近なのは、湿度計のパーセント表示です。
日本に気候では、夏には湿度は高くジメジメとして、冬には乾燥してカサカサとしているといわれます。

 では、この湿度のパーセント表示とは、何に対する割合を示しているのでしょうか。
それは最大限の蒸気量です。

 空気中に含まれる最大限の水蒸気量は、気温と圧力に比例しています。
気温の差は実生活の中ではそれほど大きくないので、最大限の水蒸気量は気温が上がるほど多くなります。

 この最大限の量を絶対水蒸気量といい、1㎥あたりに含まれる水蒸気をグラム数で表します。
パーセント表示はこの絶対水蒸気量に対する割合を表し、相対湿度と呼びます。

 昨今では直接湿度が表示される計器が一般的ですが、以前は乾球と湿球の温度計から湿度を割り出すものでした。
湿球温度は気化熱によって熱が奪われて、乾球温度よりも低くなります。
空気が乾燥しているほど湿球の水分が気化しやすいので、乾湿球の温度差が大きくなります。

 たとえば部屋の中に同じ水蒸気があると考えれば、気温が高い夏の空気では絶対水蒸気量が上がるので、相対湿度は下がります。
冬は逆になります。
現実の夏のジメジメと冬のカサカサは逆なのです。

 梅雨という雨季がある日本の気候によって、夏の空気中には過剰に水蒸気量があふれています。
湿度の高い日本ではムシムシして暑苦しく感じます。
湿度が高いことで、汗が乾燥しにくく汗をかいても気化熱を奪ってくれないのです。
湿度はとても深く、私たちの快適さに関わっているのです。

 

 

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