笹倉ブログ 2024.05.20
おうちのはなし 2024.05.05
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2024.05.05
おうちのはなし
実際に現場の中に入って良し悪しを見極めるためには、それなりの知識が必要です。基本的な説明は、建築会社の話しを聞くことです。
注文住宅のほとんどは木造住宅です。建築現場で構造材を見たら、最初にどこの木材か確認してみてはいかがでしょうか。
といっても、なかなか木材を見てどんな材かということを見抜くのは難しいことです。きれいに見えれば良い材というものでもありません。
四季の変化が豊かな日本産の材は、比較的木目のはっきりしている材が多いようです。ムラが目立たなくて、きれいに見える材は逆に輸入材の可能性があります。特にホワイトウッドという材は、樹種があるわけではなく白っぽく見える材を総称して呼んだものです。赤く見えるレッドウッドと呼ばれる欧州赤松材もあります。
これらの材は供給が安定しているので、大手メーカーがよく使っています。でも、世界中に流通している比較的安い材だと知れば、家の価値をもっと検討しておきたくなるものです。
一般の木造住宅では材種もまちまちで、国産材と輸入材も混在しています。
統計的には建築現場で見かける柱は、意外にも6割強が国産材です。逆に梁に国産材を使っている現場はほとんどありません。
ムク材と集成材は、それぞれに利点もあります。建築会社のポリシーとして、ゆっくり話を聞いてみるのも良いと思います。
また、建物は基本的には強度上の基準をクリアしているはずです。じつは、現在の構造の基準では、柱の太さや数で強い家になるわけではありません。逆に、どのような工法でも、定められている強度の基準に従っていれば、どこかのメーカーが特別に強いというものでもありません。