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2023年 関東大震災100年①

2023.10.19

おうちのはなし

地震と耐震基準の変遷、そして2025年

9月1日「防災の日」は、1923年同日に発生した関東大震災に由来して、昭和35年(1960年)に制定されました。推定10万人を超える死者・行方不明者を出した関東大震災から100年が経ちます。この間に地震の観測技術も進み、さらに地震に対する対策も進化してきました。その歴史と耐震の考え方を要約してみました。

●地震という自然災害

関東大震災から1世紀が経ち、すでに歴史書や特集番組でもないと知ることもない、体験感の薄い遠いできごとのようになりました。

 「防災の日」として刻まれ、同じような被害を繰り返さないために分析や対策が進められてきました。しかし、関東大震災以降も地震は起き続け、震度3以上の地震は1週間に2回以上起きています。

 日本の陸地面積は、世界の陸地の400分の1しかありませんが、世界にある火山の14分の1がこの国にあります。そして、世界で起きている震度6以上の地震の5分の1が日本で起きています。間違いなく、日本は地震の国といえます。

 驚かされるのは、2000年を境にして地震の数が増えている傾向にあることです。気象庁のデータベースにある地震の記録を、関東大震災以降100年間をグラフ化してみました。

 その年に起きた震度5弱以上の地震回数を重ねた棒グラフと、震度3以上の発生回数を折れ線グラフで表示しています。

 台風の大型化や多発、さらには大雨や洪水被害も増えていると感じますが、これらは地球温暖化が要因とされています。でも、同じ自然災害である地震が増えている要因とは何であるかはわかりません。

 ただ、100年の間に地震の観測技術も変わり、震度の尺度も変わりました。震度5弱以上の棒グラフは尺度の変化を加味する必要があります。

 現実に、100年前の関東大震災はマグニチュード7.9とされてきましたが、東京大学にあった震度計は振り切れてピークを計測できていません。同じ地震波を仙台・岐阜・徳島の観測所でも計測していて振り切れていないデータが残されています。現代の知見から算出すると、マグニチュードは最大8.3まで上がる可能性があります。

 その点、多くの人が地震の揺れを感じる震度3以上の地震で、さらに単純な発生回数を数えるのであれば技術力の差が少ないと考えられます。それは折れ線グラフを見ればわかります。

 100年の前半世紀は年間70回ほどで、5日に1回ほどの頻度ですが、近年は200回を数えるのも珍しくなく、2日に1回以上で地震が起きていることになります。日本が地震の多い国であることは十分に承知しているつもりですが、その数がさらに増えていると思うと、地震対策で手を抜くわけにはいかないようです。

 さらに海外の地震ニュースの頻度も増していて、地球温暖化とは別の地球全体の地殻の活動が変わりつつあるように疑ってしまいます。首都直下型地震など、公表されている発生確率を見ても、間違いなくまた次の地震が来るはずです。

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