笹倉ブログ 2024.06.30
おうちのはなし 2024.01.19
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2024.01.19
おうちのはなし
よく知られている通り、樹木には針葉樹と広葉樹があります。この2種は葉っぱのカタチだけではなく、幹の中の水を通す導管の構造なども違います。針葉樹系の木材の方が比較的軽く、柔らかいので加工にも適しています。それだけではなく、生長も早く、まっすぐな材も取りやすく、さらには腐りにくいので建築材料として適しています。
広葉樹の中でもクリやケヤキは、日本の古民家でも珍しく構造材として使われてきました。縄文時代の三内丸山遺跡で、発掘されたのは栗の柱です。重く硬い木で、土台などに向いています。
アメリカや中国の設計規模では、「荷重を受ける主要構造は針葉樹」と指定されています。日本で使われている針葉樹の多くはマツ・ヒノキ・スギ科の樹木です。
一見して気づくのは特に輸入樹木ではマツの種類が多いことです。そしてベイマツは、マツ科であっても日本のマツとは違います。さらにベイスギは、スギ科の樹木ではなくヒノキ科の一種です。
スギというのは日本固有の樹木で、量も多く安い材料でもある一方、仕上げに使われる銘木材としては、ヒノキをはるかにしのぐ高級材になります。
気乾密度は、数値が高いほど硬い木材で、クリでは600kg/㎥にもなります。ただし乾燥によって縮みやすい材となります。
また、国産材でもっとも多いヒノキやスギ材が耐朽性で優れていることもよくわかります。資産価値のことを考えると、価格だけではなく耐朽性も大切な要素です。
「どんな木を使っていますか?」と聞くことは、簡単な質問ですが、じつはとても大切なことだと理解いただけるのではないでしょうか。