笹倉ブログ 2024.06.30
おうちのはなし 2023.10.29
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2023.10.29
おうちのはなし
そして日本では、この現象が首都圏のマンションから始まりました。マンションの評価条件は戸建て住宅に比べると比較的単純なので、購買者にとって判断がしやすいのでしょう。
流通しているマンションの価格は、現実に取引されている売買価格の事例が重なって決まっています。利便性や築年数、面積などの条件がわかれば、価格で比較ができ、ある程度の判断ができるようになります。
そのような周辺の市場の中で新築物件があると、多くは割高に感じられるでしょう。それというのも、新築マンションでは周辺の相場よりも、最終的には、土地の仕入れ値と建設工事費、さらに相応の経費を加えて価格が決められています。最後の販売経費分が、重い負担になってしまうのです。こうした新築マンションの割高感に消費者も気づき始めているのだと思われます。
また既存のマンションを買っても、じつはリノベーションすることで快適な生活空間を実現できることが知られてきたことも、大きな要因になっているようです。共有部分は個人では手を加えることはできませんが、専有部分は一度スケルトン状態に解体すれば、間取りもデザインも自由に作り直すことができます。
その意味では、リフォームを大規模にしたリノベーションの時代が、マンションの流通を支えているといっても過言ではないでしょう。