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小屋裏活用術⑤

2023.11.04

おうちのはなし

・小屋裏の家

小屋裏の家

 小屋裏収納だけではなく、小屋裏を活かした家にもまた、魅力があります。欧米の民家や、日本の民家でも、小屋裏2階建てや、小屋裏3階建ての家をたくさん見かけます。世界遺産となっている飛騨高山の合掌造りの家も、2階以上の合掌部分は小屋裏の活用といえます。洋の東西を問わず、庶民の家として愛用されてきた家は、小屋裏の家でした。

 じつは現代の家として考えても、小屋裏の家にはそれなりに得があります。

 なによりも得することは、コストが比較的、抑えやすいことです。小屋裏を活用しようと思えば、できる限り単純な屋根をかけて、空間を確保すること必要があります。難しい設計をして複雑な屋根をかけ、下屋を四方に作ることに比べれば、明らかに建設費を抑えることができます。

 また壁を作るのは、ほとんど1階部分だけで、屋根が2階の壁を兼ねていると考えれば工事も単純になります。単純な形、単純な工事の建物は、メンテナンスの手間もかからず長持ちする家になります。その上、小屋裏空間を確保するためにも、比較的急な屋根勾配となり、水仕舞いの面でも有利です。

 世界中の古民家に小屋裏2階建ての家が見られるのも、歴史の中でコストと技術とメンテナンスが検討されてきた結果かもしれません。そしてデザインの面でも、安心感を与えてくれる家として見ることができます。また近頃日本の家でも増えている片流れの家でも、片側に屋根が登ってゆくので、むしろ寄棟や切妻の家以上に、小屋裏を作る可能性が拡がります。

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