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家族の絆と家のかたち③

2024.01.27

おうちのはなし

・西洋化ではなく都市化

 戦後の家族像と住宅の大変化は、じつは西洋化というよりも都市化というべき変化です。多くの人が地方から都市へと出てきて、戦争からの復興と高度成長を支えました。

 都市圏の周辺では、多くの土地が住宅地へと変わり、たくさんの家が建てられれば、急激に家のかたちが変わるのも当然です。でも、家の中には和室が残されていました。単純な西洋化ではないのです。

 この時に、家族の形態も大家族から小さな核家族に大転換しました。昔からの地縁や因習。慣わしから解放され、親子2世代の家族だけで自由を満喫する家になります。そして古くて複雑な家族と地域の絆は、親子という単純な家族の絆を表すことになります。

 核家族がつくる団地や街並みは、隣にどんな人が住むか分かりません。住宅の玄関は社会と家族との境であり、どんなに小さな家にも、それなりの玄関が作られています。

 同時に限られた土地を生かすために、新しい家の多くは2階建てになります。新しい2階の空間には、足りなかった部屋として子どもの個室が作られました。さらに土地が狭まると、総2階となり、主寝室も2階に移動します。

 この間に、住宅の設備機器も技術革新し、お風呂屋キッチンも核家族の必須アイテムとして導入され、今の標準的な家のかたちになります。それが見本となっているので、マンションの間取りも大して差がありません。

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