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匂いの美学①

2023.12.22

おうちのはなし

 普段の生活の中でも、消臭剤とか芳香剤などが使われています。匂いは一度気になると鼻につくものです。一方、芳香植物の匂いを使って、ストレスを解消したり心身をリラックスさせるアロマテラピーも流行っています。お香やフレグランスの種類も豊富に揃えられ、生活の中に安らぎの瞬間を演出することができます。匂いの美学を住まいづくりに活かすことはできるのでしょうか。

・「人間の五感」

 私たち人間はさまざまな刺激を、目や耳・肌・口・鼻で感じています。光を見て、音を聞き、肌合いを感じ、味わい、匂いを嗅ぐことは、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の5つの感覚です。これらの感覚が、科学的に研究される中で、ちょっと面白い話しがあります。

 視覚は3つ、味覚は5つ、聴覚は7つ、そして触角は、1つあるいは2つの要素で感じているというのです。

 目で見ている光は、さまざまな波長である555nmを中心にして、約400~700nmの波長の刺激を感じているものです。

 見ている色彩は、色の3原色といわれるR(赤)G(緑)B(青)の組み合わせで再現されます。私たちが普段見ているカラーテレビも、拡大してみるとこの3原色で映像を再生されているものです。

 口での味わいは、昔から5味といわれています。甘・辛・塩・酸・苦の5つの味です。ほとんどの料理の味も、これらの組み合わせで感じています。子供の頃に酸味や苦味が苦手なのは、腐ったものや毒を判断するために過敏となっているのだそうです。大人になって分別がつくようになると、酸味や苦味もおいしく感じるようになります。

 耳では空気の振動を捉えて、聞き分けています。20Hzから20,000Hzの波長の空気の振動を感じる、その波長を1オクターブの単位で分け、音階を組み合わせて音楽を生み出しました。1オクターブは、ドからシまでの主要7音階で区分しています。

 人の肌は精度の高い、圧力センサーのようなものです。精密なセンサーでも計測できない変化を、職人は指先で感じています。温冷点や圧点などもありますが、基本は触れている感覚1つです。

 では、鼻で感じる嗅覚というのはどうでしょうか?

 匂いを言葉で表現することは難しく、しかも順応することで匂いを感じなくなることもあります。じつは香りについては、まだ未解明の部分が多く残されているのです。

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