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住宅資産価値と街②

2023.11.04

おうちのはなし

・日本の街づくり

 最初にあげられるのは、法制度です。単純にいえば、一戸建ての中にアパートやマンションが建てられないような法律が、アメリカでは施行されています。住宅地の活用を、シングルファミリー用途とマルチファミリー用途でしっかり区分して都市計画されているのです。

 シングルファミリーとは単独の家族という意味で、戸建て住宅を指します。マルチファミリーとは複数家族が暮らす集合住宅です。

 シングルファミリーを単身世帯と解釈して、単身者が住むアパートやマンション等の建物と解釈してしまうと、まったく逆の意味になってしまいます。ひとつの建物の中に、シングルのファミリーが住むのか、マルチつまり多くのファミリーが住むのかということです。

 アメリカでは街づくりを進める上で、こうした家族のスタイルをしっかり区分した都市計画をベースにしています。ですから、マルチファミリーが住むマンションやアパートと、戸建住宅が混在することはないのです。このような法制度があることにも、大切な意味があるはずです。

 一方日本では、居住用の区分と商業や工業の区分が都市計画の基本です。シングルファミリー用でもマルチファミリー用でも、住宅用の地域であれば建てれらます。ですから、アメリカにあるビバリーヒルズにはマンションが建つことはないのですが、もし日本であればマンションがきっと建つことでしょう。

 日本にはこうした法律がないので、ビバリーヒルズのブランド力を利用して商売にしようと考える開発会社が、競い合ってでも建てるに違いありません。しかし、この差がじつは街の景観を失い、資産価値の低下を招き、短命な家を助長することにつながりかねないことなのです。

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